2006年05月20日

権威について

bright_morning.gif

最初は少し長い昔話ですが、よろしかったら読んでください。





上京して寮生活を始めた頃、私はバリバリのクリスチャンでした。寮の近くの(それでも歩いて
30分程)英語教会に熱心に通っていました。

その英語教会は米軍基地に住む人々が主な会員で、基地の閉鎖にともない広い土地と建物が
英語教会の日本語青年部に委譲される話が出始めていました。

そんなある日、日本語青年部が集っていた本教会前の小さなプレハブ「ミディ・ハウス」に初老
で穏やかな容貌の男性が訪ねて来て、「私は神様から貴方達の牧者になれ、と啓示を受けて
来ました」とおっしゃいました。

日本語青年部には数十名の若者(既婚者もいましたが)が参加していて、アメリカ人の若い宣教
師が一緒に活動していましたが、彼らは心の奥で強力な指導者を求めていたのだと、今ふり返る
と思います。

その男性の言葉に殆どのメンバーが感銘しました。「・・・・?」と感じて「どういう意味ですか?」
と尋ねたのは、私でした。彼は「次の日曜日から、午後に行われている日本語礼拝での説教は
私がいたします」とおっしゃいました。

それまで日本語礼拝では、アメリカ人の若い宣教師が英語で説教するのを私が通訳していま
した。

「この教派の牧師でいらっしゃいますか?」と私が尋ねると、「福音を伝えるのに教派は関係あり
ません!」とおっしゃいました。

次の週からではありませんでしたが、宣教師と交代にその方は説教を始め、会員の自宅で行われ
ていた聖書研究会での指導も開始しなさいました。

聖書研究会では、聖書を引用してたしなめるのに殆どの時間が費やされました。例えば「林さんは
・・・・と言いますが、それは聖書のこの箇所に反しています」という具合です。

聖書を盾に人を糾弾するのに心が痛み、「牧師とまだ正式に認められてもいない人が、教会員を
このように非難、批判するのは間違っている」とその方に私は申しました。

すると彼は、「悪魔め、神の言葉にたてつくか!」と私に向かって怒鳴りました。吃驚した私は黙し、
彼が言う事をことごとく書きとめて心を落ち着けようとしました。

するとその方は、一層激怒しました。「この悪魔、今後教会に出入りするのを禁止する。二度と
私達の前に顔を見せるな!」とおっしゃいました。

英語教会の牧師に、私は状況を説明しました。その牧師は「あなたは私がお願いして英語礼拝で
オルガンを弾いています。私は牧師として、あなたが礼拝に参加するのを歓迎します」と、言われ
ました。

私は日本語青年部聖書クラスの教師もしていましたが、しばらくして牧師と名乗っている方のお子
さんたち(新生児も入れると8名)の一人が近づいて来て「悪魔なの?」と私を見上げて尋ねた時、
初めて教会で私は泣きました。

ある山奥で開拓伝道をしていた老牧師御夫妻を手伝うため、私はその教会を去りました。

私が去った翌年、英語教会が閉鎖されて日本語教会の牧師に正式になったその方に対し、二人
の女性が「姦淫の罪をおかしました」と申し立て、その方は教会での職を退きました。

そして、私がお手伝いをしていた老牧師がそこの教会で説教を始める様になりました。





さて私たちは、目に見えても見えなくても、特に神や聖なる名によって外から権威が示されると、
自分自身で判断せずに鵜呑みにしがちです。

外から示されるあらゆる権威に対し、その由来と意図を自分で確認する作業はおろそかに出来ま
せん。

霊的交信で高名なある方は、最初交信相手に「貴方は誰ですか」と問い、相手が示す名前や身元
を一時間以上繰り返し書き出し、それからその相手からの交信内容を受け入れると、書いていま
した。

自分の意識より大きな権威はない、と私は考えています。自分の内から聖なる在り方、アウマクア
が何かを示してくれる時、最終判断を私は自分自身で下します。時には間違えることがあっても、
自分として生き・生かされている責任と歓びは放棄しません。

正しいかより、今ここでの最高か、を基準にして自分で判断しようと最善を尽くします。すると
自分にだけでなく、周りにとっても最も良い在り方が結果的に生じるのは、大きな恵みです。

posted by kako at 11:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 生き方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/18104076
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。